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ギリシア神話を知っていますか / 阿刀田 高 [国内作品]


ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 文庫


ギリシア神話の内容を楽しく知ることが出来る、教養エッセイです。
エロス(キューピッド)の矢とか、イカロスの翼とか、聞いたことはあるけど詳しく知らない話も、こんな話だったんだってわかります。
ちょっとえっちなくだりもありますが、ゼウスを始めとして、女好きで浮気者な神々が多いので仕方が無い。
って、神がそんなんでいいのっていうほど人間的です。
ギリシア神話の神は、いろんな力を持っているから神みたいですね。

この本を最初に知ったのは、おそらく母親が図書館で借りてきたから。
その時は単行本だったと思うのですが、学生になってから、文庫を見つけて自分でも買いました。
もしかすると、最初に知ったのは、本じゃないかもしれません。
あんまり覚えていないけど、テレビでやっていたんですよ。
著者の阿刀田さんがギリシアをめぐって、また、女の人のギリシア神話の語り(たぶんこの本の音読)があったり。
記憶があいまいなので、違ったかもしれませんが。
こっちだとしても、母親が見ていたからなんですけどね。

ギリシア神話の神々の名前は、ローマ系の読み方のほうが馴染みがあるかもしれません。
先に挙げたエロスもそうだし、ゼウス→ジュピター、アフロディテ→ヴィーナスとか。
ギリシア神話もローマ神話も、融合してしまっているみたいです。

前から疑問に思っていることがあります。
パンドラの壺(箱?)の話。
『壺を開けて、いろいろな悪が飛び出してしまい、世の中に悪いことが広がってしまった。
しかし、慌てて閉めたら、希望だけが残った。』
残っていたら、希望も世界に広まらないんじゃないの?と思ってしまうのは、私だけなのでしょうか。
そういう疑問が出ていないところを見ると、私の解釈が間違っているのでしょうね・・。

関係あるようなないような話ですが、大学で古代ギリシア語の授業を受けました。
例文はたぶん実際に文献があるものから使われているみたいで、ギリシア神話からだろうなと思われるものもありました。
ギリシア語なんて、もうすっかり忘れてしまいましたけどね。

※以上、2005年11月に書いたものです。
その後、パンドラの壺について、なるほどと思う記事を見つけました。
壺に残ったのは、希望ではなくて、「予知」。
未来を既に知ってしまっているのでは、希望なんてない。
というわけで、予知を手に入れなかった我々には、希望が残ったのであった。
真偽の程はわかりませんが。

タグ:阿刀田高
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