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銀の海金の大地 / 氷室 冴子 [国内作品]


銀の海 金の大地―古代転生ファンタジー (コバルト文庫)

銀の海 金の大地―古代転生ファンタジー (コバルト文庫)

  • 作者: 氷室 冴子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 文庫


当時(90年代)、出版された頃から、存在は知ってはいたけれど、読んだことはありませんでした。
日本文化にあまり興味がなかったから、というのもある。
この本は日本文化(=私のイメージでは平安や江戸)というより、古代日本な感じですが。
いや、当時はそういう本だということまでは、知らなかったかもしれない。

氷室冴子さんて、「海がきこえる」の作者です。
きっと、その方が有名ですよね。ジブリだし。

最近、何か面白い本ないかな・・とネットを見ていたときに見つけた本。
「空色勾玉」を読んだ後なので、逆に興味を持つようになったのもあるかもしれない。
ちょうど図書館にあったのはラッキーです。

空色勾玉にも共通するけれど、やはりその「世界観」が確立していて素晴らしい。
「まほろば」とか「わに」とか、両方に出てくるし。
「わに」に関しては、意味合いが異なる気はするけれど。

主人公・真秀(まほ)は、あとがきに書かれていた他の読者の感想のように、「必死に生きている」感じがひしひしと伝わってきます。
ただ、後半、だんだん人間離れしていく感が否めないけど・・。真澄も。
でも、それが佐保の能力なわけで。

最初から、佐保を「永遠に生かす子」と「滅びの子」というのは、もしかして逆なんじゃないかって、疑っていたりしました。
私のよみも捨てたもんじゃないね(笑)。

始め、基本、真秀の視点だったのが、後半になるにつれて、様々な人の視点で書かれている。
それが長くなった原因とも言うけれど、いろいろな立場がわかって、面白い。

11冊までで、真秀の章が終わり、番外編が書かれている。
あとがきでは、これは序章で、この後佐保彦の章へ続く、なんて書かれているのだけれど。
その後10年。
日記にも書いたけれど、まさに私がこのシリーズを読んでいる最中(半年くらい前かな?)、作者の氷室冴子さんはお亡くなりになりました・・。
闘病生活で、本が書かれなかったのかな。
残念です。

※以上の記事は、2009年1月に書いたものです。
銀の海金の大地のシリーズを読んだ後、なんて素敵にジャパネスクのシリーズも読みました。
そっちの最初の1冊目を読んだときは、銀金の方が好みかな~なんて思ったけれど、ずっと読んでいくと、やっぱりそれぞれのよさがあるものですね。甲乙付けられない。
佐保彦の章、読んでみたかったなー。
タグ:氷室冴子
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