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ローマ人の物語Ⅸ賢帝の世紀 / 塩野 七生 [歴史の本]


ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 文庫


文庫版24~26。
今回は、五賢帝のうち、2~4番目に当たる、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの3人が主人公。
在位期間が皆長く、20年位。安定して安心できた時代を表していますね。
逆に言うと、他の時代が短すぎ。

帝国最大版図を築いたトライヤヌス。
初の属州出身の皇帝。ダキア征服。公共事業、インフラ整備、福祉の拡大。
真面目で勤勉でまさに賢帝。

帝国内各地をくまなく巡察し、整備しなおしたハドリアヌス。
国境を安定させ防衛を整え、さらには法や制度も整える。

慈悲深い(=ピウス)という称号を与えられた、アントニヌス・ピウス。
あまり書くことがないらしく、割かれたページもわずか。目立った事件がなく、平和に統治していたということか。

様々なシステムを整備し、手直しし、補強する。それが地道でありながら、非常に大切なことであると感じました。
放っておくと綻んでしまうところを、彼らの手入れによって長持ちさせるのに一役買ったというか(先を読んでいるからこその感想かもしれませんが)。
そういう意味では、トライヤヌスやハドリアヌスのしたことの意味は大きいと思います。

※読んでからだいぶ経ってしまいました。すぐに書かないと忘れてしまいますね・・。
タグ:塩野七生
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