フランス革命―歴史における劇薬 / 遅塚 忠躬 [歴史の本]
岩波ジュニア新書から。なかなかわかりやすくて面白いです。
フランス革命。その背景や効果がわかりやすい。なるほどと思うことがいっぱい。
逆に、フランス革命を扱った小説はそれなりに読んでいたけれど、なぜ革命が起きたのか、深く考えたことなかったなと反省。
貴族とは昔は戦う人で平民を保護し治めるために免税特権や貢租徴収権があったのに、騎士の時代は終わり、絶対王政で中央集権により国の軍や官僚がその役割を果たすようになっても、義務はないのに権利のみ残っているということ。
また、イギリス産業革命に対抗したりアメリカ独立戦争を支援したりと財政が厳しくなっているということ。
金融政策として特権階級への課税を検討することとなる。
三部会が開催され、様々な思いが噴出し、革命へと至る。
大衆・ブルジョワ・貴族。
主にブルジョワが主導。デモクラシーを掲げても、低い投票率。
大衆は学問がないために、蜂起するだけでその後の能力がない。
ただ、パンが手に入れやすくなればよいのだ。
妥協路線と徹底的革命路線と紆余曲折。
傾向(トレンド)と事件という考え方が興味深い。
タグ:遅塚忠躬
コメント 0