SSブログ

魔女の宅急便 / 角野 栄子 [国内作品]


魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)

魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)

  • 作者: 角野 栄子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1985/01/25
  • メディア: 単行本


ジブリの作品として有名なお話です。
実は続編がありまして、つい昨年の2009年、やっと6巻がでて完結しました。
2作目があることは、小さい頃から知っていて、図書館で借りてきて読んだこともありましたが、3作目以降の存在は、社会人になってから知りました。
ちなみに、1冊目は実家にあるはずです。

13歳のキキは、魔女見習いのしきたりとして、満月の夜に旅立ちました。
魔女の存在を広めるために、まだ魔女のいない街で新しい生活を始めるのです。
魔女といっても、空を飛ぶことしか出来ません。
そんなキキが新しい街で始めたのは、空を飛んでお届けする魔女の宅急便でした。

荷物と一緒に、様々な思いをお届けします。そんなところがこのお話の素敵なところだと思います。
始めは無関心だった街の人たちにとっても、だんだんキキが街にいるのが当たり前のような存在になっていきます。
街に受け入れられて、居場所を確立していく・・。

ジジ。黒猫がいいですね。ちょっと気取り屋さん・・?
1人の旅立ちでも、ジジがいるのといないのでは大違いです。
相棒、ですかね。友達というのも同僚というのもちょっと違う。時に道しるべ的存在。

言葉選びも、ほのぼのとしていて好きです。
グーチョキパン屋とか。詩もときどき出てきたりするし。
しっぽをなくしたカバのマルコさんの、中心行方不明病とか。

楽器を演奏させながら運んでしまう場面とか、カバを運ぶ話とか、好きです。
あと、はらまきの話も、お正月の新年マラソンも・・挙げていたらきりがないですね。

2作目。小さい頃覚えようとしなかった、もう1つの魔法。
お母さんのコキリさんに教わって、くすりぐさを育てることになりました。
満月の夜、呪文のような言葉をささやきながら、種を蒔いていきます。
ジジと一緒で「めめりぐさ」ってところが好きです。

3作目。ケケ登場。
ケケに居場所をとられていくようで、いらいら、やきもき。
でもなぜか、みんなケケの味方。
ケケは、魔女なのか、そうではないのか。

4作目。やっと(!?)キキはとんぼさんへの想いに目覚めます。
とんぼさんは、生物学者になる夢を持っています。
夏休みに山で過ごすとんぼさんとキキの手紙のやりとり。

5作目。キキも20歳になります。
今までの出てきた人々が再登場したりして、一見この本が最終巻でもおかしくないような印象。

6作目。時は流れ。キキの双子の子供が13歳を迎えようとしています。
娘のニニは、ちょっと反抗期。魔女になるのかならないのか態度をはっきりさせず、キキもやきもきしています。
息子のトトは、魔女にはなれないのに、魔法に憧れています。
ケケがこんな存在で出てくるとは。ちょっと見直しました。
そして、副題どおり、それぞれの旅立ちを迎えます。

巻を追うごとに、少しずつ成長していくキキが見ものです。
あるときは喜び、あるときは落ち込み、あるときは悩み・・悩めるときがちょっと多いかな。
一緒に悩んで、最後はほんわかやさしくあたたかな気持ちになれる、そんなお話です。

1.魔女の宅急便
2.魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法
3.魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女
4.魔女の宅急便 その4 キキの恋
5.魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木
6.魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

佐竹美保さんの挿絵も素敵です。
そういえば、前に紹介した「メニム一家の物語」の挿絵も佐竹美保さんでした。
タグ:角野栄子
nice!(8)  コメント(11) 
共通テーマ:

nice! 8

コメント 11

jam

『魔女の宅急便』黒猫のジジ、良かったですよね〜。
ジブリの映画しか知らなかったので、いろんな意味で驚きました。
本は6巻出てるんですね!
作者も、勝手にヨーロッパの方をイメージしてました。
なんとなく、ヨーロッパの小さな田舎町な感じで…

映画のあとのキキたち。
ゆっくり読んでみたくなりました。
by jam (2010-10-16 16:15) 

あきえもん

junさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-10-17 08:33) 

あきえもん

jamさん、コメント&nice!ありがとうございます。
私もジジ大好きです。
街のイメージは私もヨーロッパの田舎町な雰囲気だと思っていました。
よかったら読んでみてください♪
by あきえもん (2010-10-17 08:40) 

あきえもん

bee-15さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-10-17 08:41) 

あき

4作目の「キキの恋」を
すごく深いな~と思いながら
読んだ記憶があります。

最終巻はまだ読んでないのです。
職場で見かけるのですが
買って読もうと思っているので・・・
と思っていると、
なかなか買わないものですね(笑)

by あき (2010-10-17 21:44) 

あきえもん

あきさん、コメント&nice!ありがとうございます。
あら、まだだったんですね。
あきさんならきっともう読んでいるかと思っていました。
でも、買って読もうと思っていると、なかなか・・というのもわかる気がします(笑)
by あきえもん (2010-10-20 18:32) 

あきえもん

りらっくままさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-10-20 18:33) 

あきえもん

yutililさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-10-20 18:34) 

あきえもん

リンさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-10-21 20:46) 

モリシー

なんと!続編が存在していることは知っていましたが、子供までいるとわ!
by モリシー (2010-10-24 00:22) 

あきえもん

モリシーさん、コメント&nice!ありがとうございます。
そうなんです、6作目で子供が登場しました!
by あきえもん (2010-10-24 15:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。