豊臣秀吉 / 山岡 荘八 [国内作品]
全6巻。
山岡荘八歴史文庫だと全8巻みたいですね。
秀吉についての文献は少なかったり、あっても真実かどうかは謎ということで、歴史小説というより娯楽小説として読んで欲しいというようなことが書いてありました。
秀吉が書かせたものは、秀吉に都合がいいように書かれている・・どの偉人についてもいえそうですが、口八丁な秀吉の場合、特に当てはまりそう。
異本太閤記と副題にあるのですが、どうやら明智光秀は生き延びていたという設定みたいですね。
織田信長を先に読んでいるから、同じ出来事とかだと、あ、知ってる~と得意げになったり、逆にない内容だと、この間にはこんなことがあったのね~と面白いです。
和尚の言葉。秀吉の基本になっている気がする。
・領地が足りないから広げるために戦うという無間地獄から抜け出すには、誰よりも強い大将が現れればよい。
・神仏は心の奥深くに住んでいる。だから秀吉は自分の心に誓う。
・人間はいつも明るくなくては、人の上には立てない。どんな時も笑ってみせる、相手が馬鹿だと思ったらおだてる。心から嬉しいときは、ちょっと眉根を寄せる。
3ヶ月くらいで奉行先をころころ変えた。その結果、何でもいろんなことに精通し詳しくなる。それが上は天文から下は地理までという文句につながっていく。もちろん、武芸に関しても。
織田家相続者決定会議。きっとこの前映画でやっていた清洲会議と同じよね、なんて思いながら読みました(映画は観ていないけど)。
前半の方が面白かったな。たぶん、秀吉自身についてがそうなんだと思う。
後半はずいぶん天狗になっているような。
秀吉自身が朝鮮には行っていないからか、そのあたりのことは詳しくない。
そういえば、ゲームの戦国武将とかでも、出てこないよね。戦国武将同士の合戦じゃないからだろうけど。
※著者名間違っていたので修正しました。恥ずかしい(><)(2015.9.10)
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