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アンネの日記 / アンネ・フランク [海外作品]


アンネの日記 (文春文庫)

アンネの日記 (文春文庫)

  • 作者: アンネ フランク
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫


第二次世界大戦、ナチスが勢力を伸ばしている頃、隠れ家生活を送ったユダヤ人少女アンネ・フランクの日記。

完全版とか、増補版とかいろいろ出ています。
後になって出たのを読んだのに、前に書いてあったと思うことが書いていないような気がする。
気のせいかな・・記憶違いというか。

アンネと同じ年頃に読んだときは、「私も日記を書く!」と挑戦しましたが、3日坊主に近い感じで終わってしまいました。
アンネのキティみたいに、日記に名前を付けてみたりね。なんて付けたか忘れたけど・・。

アンネに対するイメージは、失礼だけど、生意気で反抗心が強く悪口ばかり言っている感じ。
もう少し協調して丸くなりなよ、と思ってしまう。

まあね、環境がそうさせいるのはあると思うし、私が協調しすぎる日本人(!?)だからそう思うのもあるかもしれない。
日記だからこそ書ける、というのもあるかもしれない。
そんな日記だからこそ、余計に評価されているところもあるかもしれない。

それにしても、ユダヤ人に対する人種差別はひどいと思う。
ユダヤ人は~してはいけないという制限が多すぎる。
前に紹介したハプスブルクの宝剣の主人公エリヤーフーも、ユダヤ人であるがゆえにテレーゼことマリア・テレジアに受け入れられなかったし(まあこれは創作ですが)。

キリスト教徒にとって、ユダヤ人はそんなに差別するべきものなのかがわからない。
イエスだってユダヤ人でしょ?と思うのだけれど(あ、そっか。信者にとってはユダヤ人ではなく神なのね)。
金貸し屋(?)をして儲けるユダヤ人が多かったからという話を聞いたことがあるような気がするけど・・。

・・と。話が横道にそれてしまった。
隠れ家生活においても、ラジオや通信教育で様々な勉強をしたり、解放されたら日記を世の中に出そうと手直しをしたりと、じっと未来を見ていたアンネ。
そんなところはすごいと思う。

日記は、アンネたちが連行されたときで終わっている。
当たり前だけれど、だからこそ胸を打たれる。

その後については、日記ではないけれど、いろいろ調べられているらしい。
隠れ家生活が耐え難いものであるのは事実だろうけれど、収容所はもっとひどい。
残虐というひどさとはまた別のひどさ(もちろん残虐なのもあるだろうけど)。

衛生的に非常に悪い。
人口過密で空気も悪い。
トイレもないに等しく全体が排泄物だらけ。
感染症で命を落とすものが多く、アンネもその運命をたどった。
人間として扱っていない。そんな戦争に憤りを感じてしまう。
別の収容所に移されていたら、また後数日経てば解放されたのに・・というのが切ないところ。

アンネの思い通り、日記は世の中に出されました。
アンネの思った通りではないだろうけれど。

アンネのその後の詳細はネットで見たのだけれど、書かれた本を読んでみたいと思う。

※以上の記事は、2008年2月に書いたものです。
意図して結末を迎えるのではなくて、連行という悲劇によって結末を迎えてしまった日記。
そこが何よりも切ない。

ユダヤ人の差別について、ふと浮かんだ疑問。
まさか、イエスを裏切ったと言われる「ユダ」=「ユダヤ人」っていうわけじゃあないよね・・。
それとも、選民思想的な発想ゆえに、他の民族には嫌われるのか・・?
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