夢幻伝説タカマガハラ / 立川 恵 [漫画]
夢幻伝説タカマガハラ (1) (講談社コミックスなかよし (873巻))
- 作者: 立川 恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10
- メディア: コミック
怪盗セイントテールと同作者、次に描かれた作品です。全5巻。
セイントテールが好きだったので、コミックは続けて買っていましたね。
負けず劣らずこちらの作品も大好きです。
日本神話を題材にした作品で、主人公結姫(ゆうき)の住む中ツ国と、神話の世界の高天原(タカマガハラ)の、両方が舞台になります。
実を言うと、日本神話にはあまり興味がなかったのですが、この漫画を読んで、こういうものなのか、と日本神話に馴染むことができました。
その後何年か経ってから、荻原規子さんの空色勾玉とかを読んだときにも、この話を思い出したりして、予備知識になっていたのかもしれません。
タカマガハラでも勾玉が重要な役割していますし。
漫画には珍しく環境問題を扱っているなどと書かれているのを見たことがあるけれど、読んでいるときは、そんなことは感じずに読んでいました(^^;
確かに言われてみれば、大気汚染だとか、リサイクルだとか、ほかにもいろいろ環境問題ですね。
難しくとらわれずに、自然と考えることが出来るという意味では、とてもいいことかもしれませんね。
結姫と隆臣の恋愛も軸。
中ツ国と高天原、それぞれの自分がいます。
現実の世界が中ツ国。夢の世界が高天原。
微妙に年齢が違ったり、那智にいたっては性別も異なっていたり。
隆臣は、中ツ国と高天原の記憶を共有していなかったり。
高天原での結姫の姿は・・?
高天原のもう一人の自分に会えるというお祭で、みんなが中ツ国での自分に出会う中、結姫のもう一人の自分の姿がないことに気づく場面が印象的です。
みんな好きだけれど、高天原の颯太(そうた。「そう」の変換で出てこなくて、苦労した・・颯爽でやっと出ました)と那智が特に愛着があります。
ガラクタから発明品を創作する圭麻も印象的。
鳴女(なきめ)さんとか、ビンガもいいな。
高天原のキャラクターの方が、好きな人が多い気がする。
現実に縛られない個性があるからかなあ。
高天原で出てくる固有名詞が、漢字で読みがカタカナなのが多いのも面白いです。
空遊機(エアオート)、柑橘虫(シトロンヘロス)etc.
その後の話が何話か同人誌で描かれていて通信販売されているようですが、とても読みたいけどそこまではしたくない・・。
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