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小公女 / バーネット [海外作品]


小公女 (上) (偕成社文庫 (3130))

小公女 (上) (偕成社文庫 (3130))

  • 作者: フランシス・ホジソン バーネット
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1985/08
  • メディア: 単行本


図書館に行くようになって間もなく借りたと思うので、4年程前に読みました。
偕成社文庫で読んだのか、岩波少年文庫で読んだのか、記憶が定かではありません。
訳によって、セーラだったり、セアラだったり、サアラだったり。
私が読んだのがどの訳だったとしても、「小公女セーラ」のイメージが強いので(アニメ自体は覚えていないけれど)、「セーラ」として読んでいました。

バーネットの作品としては、こちらの方が有名なのかなと思いますが、実は「秘密の花園」の方が好みだったりします。
この読書日記、当初は同じ作家の作品は1作しか記事を書いていなかったので、「小公女」はなかなかとりあげませんでした。

インドで育ったセーラは、イギリスの寄宿学校に入ります。
まだ7歳なのに大人びた発言をするセーラを、父のクルー大尉は愛らしいと思い面白がっていました。
空想することが好きで、正義感に溢れていました。
お金持ちで優しく優雅、自分を持っているセーラは、「Little Princess」=「公女様」と呼ばれるようになります。

今改めて思うと、今読んでいる漫画の「コルセットに翼」でも思うことだけれど、こうした寄宿学校では援助者の力がすごく大きく左右するのだなってこと。

クルー大尉が友人と共同出資していた事業が失敗し、破産。
すでに病を患っていた父は、気力も失い亡くなってしまう。
援助がなくなったセーラは、看板生徒から厄介者となり、待遇も使用人扱いへ。
でも、もともとの使用人だったベッキーとの関係は、やっぱり身分が違う感じ。
友達として仲良くしているようにみえて孤独を感じているのは、女中のように思っているのかな、と。

○○の「つもり」で不幸を紛らわすというのは、ちょっと「ポリアンナ」を思い出します。
貧しくなっても、こき使われるようになっても、「Little Princess」だったら、という気持ちを忘れずに、誇りをもって暮らしています。

インドから戻ってくるというところは、「家なき娘」とも共通(こちらはフランスですが)。
英語フランス語が話せるというところも一緒ですね。さらにインドの言葉も話せるんですね。
当時、そういうケースは多かったのかな・・?

父の友人が悪い人ではなくて、セーラを探し出そうとしていたことは救いです。
その辺りの終盤のお話が好きですね。
タグ:バーネット
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あきえもん

jamさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-11-02 20:53) 

あきえもん

macaronさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-11-02 20:55) 

あきえもん

伽耶さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-11-02 20:55) 

あきえもん

ミナモさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by あきえもん (2010-11-02 20:57) 

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