パスタでたどるイタリア史 / 池上 俊一 [歴史の本]
岩波ジュニア新書から。
パスタとイタリアの歴史。
古代ローマ時代もパスタのようなものを食べていたと言えなくもないが、水と結びついて、茹でて食すようになったのは、11世紀頃から。
でも長い間、数世紀前までは何時間も茹でて食べるものだったらしい。
砂糖と結びついていたり、薬のように使われたりと、意外なことがいっぱい。
北部では生パスタ、南部では乾燥パスタが広まっていたらしい。
乾燥パスタは、日持ちがして持ち運びもしやすいため、旅人たちに活用されたとか。
南部はビザンツ、イスラム、スペインと、様々な国に支配されている。
大航海時代にはアメリカ大陸からトマトが持ち込まれ、パスタと結びついた。
割と最近まで、小麦粉は不足し貴重なものだったので、庶民はそんなに食べられなかった。
パスタをいっぱい食べるのが夢、理想郷なんだって。
"お袋の味"のこだわりがイタリアでは強かったみたいだけれど、最近はちょっと薄れてきているとか。
アメリカでは、パスタは付け合せであってメインではなく、地位が低かったらしい。今でもそうなのかな。
美味しいパスタが食べたくなりました。
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