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英国メイドの世界 / 久我 真樹 [歴史の本]


英国メイドの世界

英国メイドの世界

  • 作者: 久我 真樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


たまたま本屋さんで見つけ、調べたら図書館にも置いてあったので借りて読みました。
でも、買っても手元においてもいいかもと思ってしまうくらい、興味深い本。
読み物と言うより、事典のような本。

女性の使用人だけでなく男性の使用人についても同じように詳しいので、『メイドの世界』というより『使用人の世界』といった方が適切かもしれない。でも、『メイドの世界』のネーミングの方が興味が湧きますね。

ハウスメイド・キッチンメイド・ナースメイド・パーラーメイド・スカラリーメイド・ランドリーメイド・ハウスキーパー・フットマン・ヴァレット・バトラー・スチュワート・ガーデナー・ゲームキーパーetc.

イラストや写真も多く、構成も素敵。
服装や一日のスケジュール、食事や住居まで。
住み込みの場合や、臨時雇い、別棟での住み込みも。

狩猟や庭師などのことも詳しくて、当時の趣味というか文化まで覗わせる。

系統立てていて、出世コースなどもわかりやすい。
手記などからの引用も多いので、よりイメージもしやすく、同じ人物が何度も出てきたりして親しみもわく。

スキルアップのための転職。
小説などで、紹介状を持って・・という場面が記憶にあったりしたけれど、それは一生に1・2度のことかと思いきや、それなりに繰り返してスキルアップしていくものらしい。

ヴァレットもスチュワートも執事。
でも、スチュワートは使用人を取り仕切り一家を切り盛りするのに対し、ヴァレットは主に主人の世話。
バトラーもスチュワートとほぼ一緒だけれど、元はお酒の管理から発していたとは。そのお酒の管理を任されていることから、アルコール中毒者が多いというのも興味深い。

ちまたのメイドや執事のイメージが一人歩きしているのがなんだかな・・。
それはそれでいいとも思うけれど、本来の実情をわかったうえで楽しんで欲しいとも思ったり。
というか本当はこうだったんだよと知っている優越感(^^;

同人誌でやっていたというからすごいなあ。
タグ:久我真樹
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