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家なき娘 / エクトール・マロ [海外作品]


家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)

  • 作者: エクトール マロ
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本


有名作品を1度は読んでおこうという趣旨で、図書館で借りて読みました。
・・・これもです。

先に「家なき子」の方を読んだのですが、私はこちらの「家なき娘」の方が好みです。
書かれたのも、「家なき娘」のほうがかなり後らしい。
量も、半分くらいでコンパクトにまとまっている。

インドから一緒に来た母も、パリで命を落とす。
医者にかかるために、全財産もほぼ使ってしまう。

馬車も売り、1人で徒歩でパリから祖父の住む村に来る途中のこと。
見た目が汚いからなのか、パンをくださいといって出したお金を、偽物だといって、かつ、取り上げたっていうのはとてもひどい!と思いました。犯罪じゃんねえ。

村についてから、作業員(?)として働くことに。
下宿のようなところに入るが、空気が悪いのに耐えられない。
そこで、外で寝ることにする。

自分で工夫して、靴を作ったり、食器を作ったり、野営生活をするところとか。
祖父の近くにいながら、孫であることをなかなか告げない謙虚さとか。
フランス語と英語が使えるから、通訳として役に立てるということは、インドから来たからだったりするのだけれど、そんなくだりもいいなと思うし。

祖父の、いや、フランス人の(?)インドに対する偏見も、きっとあったんだろうね。
だからこそ、言い出せなかったのもあるだろうし。
通訳としての腕を認められて、祖父とも(祖父の方は孫と知らずに)だんだん打ち解けていく。

最後はハッピーエンドになってよかったです。

村が改築というか、生まれ変わっていく構想も好きなところです。
控えめだけれど、実は芯のしっかりした女の子、私の理想とするところでもあります。

読んでから、1年近く経つのだけれど、主人公の名前が思い出せない・・。
ペリーヌ、でした。

※以上の記事は、2008年7月に書いたものです。
おそらく、名作劇場では、「ペリーヌ物語」という題だったのでは。
私は見ていないか、小さすぎて記憶にないのだけれど・・。
もしかして、生まれる前かも。
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