アーサー王と円卓の騎士 / ローズマリ・サトクリフ [海外作品]
サトクリフのアーサー王シリーズ1作目。
ローマン・ブリテンシリーズより読みやすいのは、その内容のせいか、翻訳のせいか。
時代的にはローマン・ブリテンシリーズの続き。
漠然ともう少し後の時代(800年頃・・?)と思っていたら、意外と前の時代だった。
1つの話というより、伝承や伝説をまとめたようなイメージ。大まかな筋を伝えながら、吟遊詩人たちが自分で話を付け足していったような。
いろんな騎士たちの冒険物語。ガウェインの妻の話やトリスタンの話、緑の騎士の話などが印象に残っています。
騎士たちはすぐ冒険をしたがります。
当時の戦い(一騎打ち)は、槍で突撃してから、剣で打ち合うらしい。
盾がすぐ粉々になるのは、盾が弱いのか、騎士が強いのか。
でも、そんな冒険物語よりも、初めのほうのアーサーが王になるまでの話のほうが私の好みかも。マーリンが結構好きです。
エクスカリバーの剣はアーサー王伝説からきているのですね。
強さの秘密(?)は剣ではなく鞘のほうにあるらしい。
円卓は、なんとなく8人くらいのイメージでいました。
ところがなんと、150名もの席があるとはびっくり。席に名前が浮き出るというのは面白いな。
魔法が出てくるから、歴史小説ではないけれど、偉大な為政者がいたであろうということは信じられる。
ケルト人は魔法を身近に感じていた民族なのかな。その影響で、イギリスのお話はそんな雰囲気の話が多いのかなと思ったりして。
アーサー王関連のお話としては、20年ほど前に藤本ひとみさんのマリナシリーズの『愛と剣のキャメロット』を読んだことがありますが、内容は全く覚えていない・・。実家に行ったときに探してみようかな・・。
タグ:ローズマリ・サトクリフ
この本、ずっと気になっていました。
文庫化してほしいと願っている本です。
by ike-pyon (2013-09-14 04:49)
ike-pyonさん、コメントありがとうございます。
文庫がいいですよね。私の場合は持ち運びや読むときに軽くてかさばらなくていいからという理由につきますが。
サトクリフ・オリジナルは、どうやらアーサー王シリーズだけでなく、他の本も出ているようです。
by あきえもん (2013-09-15 19:12)