レディー・ヴィクトリアン / もと なおこ [漫画]
全20巻。
約10年間なんだー。1巻出たのが1998年、最終巻の20巻が2007年。
『コルセットの翼』の前作ということで少し買い始め、『ガーフレット寮の羊たち』に出てくる人物が登場していたということで、さらに続きを集めました。最初の1・2巻よりも、3・4巻辺りからぐんと面白くなるので、途中でやめないことをおすすめします(笑)。
ロンドンに憧れ、素敵なレディーになることを夢見るベルは、ガヴァネス(家庭教師)としてロンドンへやってきました。
憧れのきっかけの1つでもある『レディーズ・マガジン』の編集者ノエル・スコットや作家のアージェント・グレイとある事件で知り合いになります。
レディーズ・マガジンがとっても魅力的で、私も読んでみたい。
初め、ベルの相手役はノエルではなくてアージェントかと予想していました(^^;
最高のレディーとされるレディー・エセルは、実は下町訛りの男性アージェント。
そんなアージェントに素敵なレディーになるためのレッスンを受けるベル。
ちょっとお転婆(というのもちょっと違うけど、元気というか)なベルだけれど、決して下品にはならないのが当時の淑女らしい。
それぞれの昔のことが回想されてつながっていくのが楽しい。
アージェントがレディー・エセルとなった成り行きだったり。
ベルの牧師だった亡き父が昔語った物語がアージェントに関わっていたり。
ノエルがレディース・マガジンを創るきっかけだったり。
アージェントのルーツをたどったり。
それぞれの家族も楽しいですし。
ガヴァネスらしく、フランス語をたしなんでいたり。
クリスマスのキャンドルやプディング。馬車、町並み、下町訛りのコックニー。
ヴィクトリアンな感じがまた好きだなあ。
ちなみに、ガーフレット寮の羊たちに登場するのは、レディー・エセルのお兄様のレスターベリーです。
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